議会レポート
本会議
令和元年7月1日 令和元年第 4回 沖縄県議会(定例会)
2019年08月28日
○赤嶺 昇 県外から非常に観光客ふえていますので、来年春から導入ということで、カードをつくるということなんですけれども、スマートフォンも使えるようになるのかをお聞かせください。携帯電話、スマートフォン。
○仮議長(狩俣信子) 土木建築部長。
○土木建築部長(上原国定) お答えいたします。
今回のICカード導入におきましては、携帯端末で利用できるモバイルSuicaの導入も含め、現在JR東日本と調整中とのことであります。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 ぜひともお願いしたいなと思っています。
ちなみに、県内企業優先発注という県の方針があるので、この導入に向けてなるべく県内事業者を活用するようにお願いしたいんですけれども、その件についてお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 土木建築部長。
○土木建築部長(上原国定) お答えいたします。
システム導入に向けましては、現在使用している自動改札機等の改修や関連するサーバー等の購入が主であり、そのほとんどが既存機器メーカー側への発注であるため、県内企業への発注はわずかであるというふうに聞いております。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 極力県内企業も活用していただきたいなと思っています。
続いて(7)の老後年金について、今回でもかなり議論されているんですけれども、年金2000万円問題についての知事の見解をお伺いします。
○仮議長(狩俣信子) 子ども生活福祉部長。
○子ども生活福祉部長(大城玲子) 今回、金融庁から出されました報告書をめぐってさまざまな議論が起こっておりますが、県としましては、誰もが安心できる年金制度となるように国において取り組んでいただきたいと考えております。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 本県の公的年金の非加入者数、それから非加入者数の割合と全国との比較をお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 子ども生活福祉部長。
○子ども生活福祉部長(大城玲子) 沖縄県の公的年金非加入者の割合は、割合で申し上げますと約6%で、全国の約3%と比較すると約2倍という状況になっております。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 2000万円足りないということで、今言うように沖縄県は全国の2倍という非加入者数ですので、沖縄はより深刻ということですので、この点もしっかりと今後取り組みをお願いしたいなと思っています。
(9)、ベトナムとの相互交流についてでございます。
会派でベトナムのハノイとダナンの視察をしてまいりました。感想を言うと、思っていたよりかなり経済成長が早くて、7%の経済成長率がずっと推移しているということで、今後非常に有望な国だなということを改めて感じました。この経済成長が見込まれるベトナムへの直行便を初め、ベトナム沖縄事務所の設置等も今からでも検討したほうがいいと思いますが、御見解をお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 文化観光スポーツ部長。
○文化観光スポーツ部長(新垣健一) お答えいたします。
議員御指摘のとおり、ベトナムも非常に経済発展を遂げているというところでございます。現在、経済・文化・人的分野で交流が図られておりまして、県としましては、平成29年度からホーチミン市に委託駐在員を配置し、沖縄の知名度向上や現地の経済・貿易情報の収集、観光誘客等に取り組んでいるところでございます。
御提案のありました沖縄県事務所でありますとか、直行便についてでございますが、直行便につきましては今東南アジアではタイとシンガポールで就航しているわけですが、今後ベトナムへの直行便につきましては、当然今後の誘客が見込められるということで検討してまいります。海外事務所につきましては、所管する部局やあるいは現在東南アジアにございますシンガポール事務所など、現地の状況も踏まえまして検討を進めていければというふうに考えております。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 ベトナム大使館のほうに聞きましたら、昨年で県外、要するに全国の都道府県の自治体で10カ所くらいもう1年でずっとベトナム訪問して今、着目しているんですね。最近では千葉県知事、その前に神奈川県知事が訪れたということなので、沖縄県はどうかと言ったら特にありませんという話でしたので、早急に知事三役を初め皆さん見たほうがいいんじゃないかなと思っております。隣のカンボジアもそうですし、ミャンマー、こういった国々はやはり経済成長でまた人口もふえておりますので、対応をお願いしたいなと思っております。
(10)の子供の貧困対策については、答弁いただきましたので、答弁は要りません。
(11)の食品ロスの課題も答弁いただきましたので、答弁は要りません。
(12)、フードバンクの状況についてなんですが、今子供の貧困とか子ども食堂、それから今いわゆるこういった子供の貧困対策等においても、国も食品ロスについても取り組み始めていますので、この件についても県としてうまく絡み合わせて、子供の貧困対策に対応していただきたいと思いますが、この件についてお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 子ども生活福祉部長。
○子ども生活福祉部長(大城玲子) 現在、子供の貧困に関しましては県民会議を立ち上げまして、官民一緒になって取り組んでいるところの中で、フードバンクに関しても企業からのジョイントという形で今取り組ませていただいております。そのような方法で例えば居場所であるとか、食品ロスの観点からもフードバンクが活用できればというふうに思っております。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 ぜひ前向きにお願いしたいなと思っております。
(6)の座間味浄水場についてなんですが、浄水場の建設に際して国の方針で、津波対策として高台への設置が明確に示されているんですね。この件について県の見解をお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 企業局長。
○企業局長(金城 武) お答えをいたします。
厚生労働省が策定をしました水道の耐震化計画と策定指針によりますと、浄水場の更新を行う場合は、原則として想定津波浸水地域外の高所を選定するとされております。この指針によりますと原則は高所でございますが、座間味島につきましては土地上制約等の現地の状況も踏まえて、高台と低地の両方から候補地を抽出し、その中から実現性の高い現阿真ビーチ隣接地をこれまで選定したところであります。
現在はその後、津波被害を受けない高台への変更を求める住民の意見等もございまして、再検討を行うこととしているところでございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 座間味浄水場について、企業局のほうが何度も現地で説明会をしております。そこで、説明会に参加した方が発言及び資料を配布したために、ある企業や代理人弁護士から4回にわたって謝罪を求める内容証明が届いていて、大変心配をしているんですね。県の企業局も説明をしたがために、こういうことが起きているということは、非常に残念だなと思っています。この件については土木環境委員会でしっかりとまた議論して、皆さんはいろいろ調査をしたと、この件について。調査の報告書もらったんですけれども、その内容証明を送った側とそれを受けた側に調査をしたのかと確認をしたら、それはしていないと。村役場に聞いていると。そういうことが調査の体をなしていないと、私は思いますけれどもいかがですか。
○仮議長(狩俣信子) 企業局長。
○企業局長(金城 武) 土木環境委員の皆様に説明した資料、御指摘のとおり村と県の南部農林事務所から聞き取りをして作成をしております。今後は双方の当事者から聞き取りを行った上で、しっかりと丁寧に作成をしていきたいなというふうに考えております。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 続いて、知事公約について。
ア、フィリピン、サイパン、テニアンとの姉妹都市締結への取り組みについて伺います。
○仮議長(狩俣信子) 文化観光スポーツ部長。
○文化観光スポーツ部長(新垣健一) お答えいたします。
県では、県系移民の状況でありますとか歴史的関係によりまして、現在、海外4カ所と姉妹提携を結んでいるところでございます。姉妹提携につきましては、さまざまな分野におけるこれまでの交流の状況、また、経済関係も含めまして幅広い双方向の交流が将来にわたって継続・拡大することが期待できることなどを確認していく必要があるというふうに考えております。
御質問の地域との姉妹提携につきましては、県内外関係者との意見交換等を進めながら同地域における県系人団体の有無でありますとか、活動状況の確認をするなどそういった基礎的なところの情報収集を行いまして、継続的な交流の可能性を検討していきたいというふうに考えております。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 ことしもフィリピンのダバオとか、サイパン、テニアンからも墓参団の案内が来ていて、県のほうからも行くと思うんですけれども、この墓参団の皆さんが高齢化していてもうことしでツアーを組むのは最後だろうと言っておりますので、県三役もぜひとも行っていただいて、行くときには知事公約にも入っていますので、現地の皆様方との意見交換をしたほうがいいと思いますけれども、いかがですか。
○仮議長(狩俣信子) 子ども生活福祉部長。
○子ども生活福祉部長(大城玲子) サイパン、テニアンでの慰霊祭につきましては、今年度が最後の開催になるというふうに県のほうとしても伺っておりますので、三役の日程等勘案しながら、参列者について今調整を進めているところでございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 知事の政治姿勢の(1)でございます。
翁長前知事の後継としての玉城デニー知事なんですけれども、職員の人事体制及び外郭人事についてなんですけれども、川満前企画部長は翁長知事が任命し、県勢発展のために貢献してきた人材であると私は考えております。その翁長県政を支えてきた人材が今回残念ながら、なぜやめることになったのか、その件について県の見解をお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 総務部長。
○総務部長(金城弘昌) お答えいたします。
職員人事についてということでございます。
職員人事につきましては、毎年度沖縄県職員人事管理基本方針というのを定めて、人事については検討しています。あわせてその基本方針、さらには人事評価、その他能力の実証に基づきまして、能力、実績等を勘案しながら、適材適所でということで考えています。
部長職については、おおむね2年のローテーションということと、これまでいろいろな特に企画部長については次期振計のこともございましたので、そういったところで今回異動のタイミングということもございました。その中で川満前部長から辞職願が出て、おやめになったというところでございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 今、適材適所とか、当たり前の答弁をされているんですけれども、この人事は部長が決めたんですか。
○仮議長(狩俣信子) 総務部長。
○総務部長(金城弘昌) お答えいたします。
当然のことながら、部長職の人事でございますので、知事、副知事等とも相談させていただきながら決めたというふうな状況です。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 それでは知事三役から、この件の人事についてお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 謝花副知事。
○副知事(謝花喜一郎) お答えいたします。
職員の人事の一般的なお話については今金城総務部長から答弁があったとおりです。適材適所というのを基本に行うわけですけれども、川満前企画部長、先ほどの答弁にもありましたように、企画部長経歴2年ということで残り3年となった沖縄振興についてどうするかということで、これについても三役のほうでも大分議論が行われました。彼をまたさらに残留させるかということ等いろいろ考えたわけですけれども、年齢とかそういったいろいろなものを考えたときに、やはりこの2年の機会に新たな人事体制で取り組むことがいいのではないかということで最終的に判断した。その結果、こういう人事になったということでございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 前企画部長はどなたですか、川満さんの前は。
○仮議長(狩俣信子) 謝花副知事。
○副知事(謝花喜一郎) 下地明和部長だったと思っております。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 結果、辞職をして石垣市の副市長に就任したということは、私は翁長知事も天国から驚いたんじゃないかなと思っていますよ。この件について、見解をお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 謝花副知事。
○副知事(謝花喜一郎) この件について、これも金城部長からありましたけれども、私のほうにも川満前部長は部屋に参りまして報告がありました。いろいろ考えたんだけれどもということで、そのときには――結果的に石垣市のほうに行っているわけですけれども――そういったお話はございませんでした。ただ、やはりいろいろ考えた結果、今回で辞職させていただきたいと。その後、石垣市の副市長としてお話があったということは、新聞等で承知したということでございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 県にはもうたくさんのプロの職員がいるんですね。私はやっぱり翁長県政に比べて、玉城県政の人事体制は変わったなと思っております。実績を残した人材が――私はですよ、私の見解として――適正な評価、全てとは言いませんけれども、受けていないような体制が続いていくと職員の士気にかかわってくるだろうなと思っております。大変残念でなりません。
続いてですが、外郭団体なんですけれども、翁長県政でのOCVBと沖縄県物産公社の実績をお伺いします。
○仮議長(狩俣信子) 文化観光スポーツ部長。
○文化観光スポーツ部長(新垣健一) 私のほうからは、OCVB、観光コンベンションビューローについて申し上げます。
平成27年6月にOCVBの会長、代表理事として前会長の平良氏が就任以降、いわゆる民間的経営手腕による経営回復や職員の意識改革を進めたというふうに理解をしております。また政府や観光庁、国内外の観光事業者との幅広い人的ネットワークを生かしまして、日本版広域連携DMOの認定でありますとか、あるいは観光交流を促進するためのMOUの締結を、台湾観光協会を初めそれぞれ幾つかの地域と行っております。それから、日本観光振興協会の九州支部から独立して沖縄支部を設立したでありますとか、それから各市町村の地域ごとに観光協会があるわけですが、それの数を就任当時の26から34に増加させるということなども取り組んでいただきました。また、国や県の政策と合致する形で、国内・国外からの誘客を進めていただきまして、入域観光客数がここ数年伸びているということは御案内のとおりでございます。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 商工労働部長。
○商工労働部長(嘉数 登) お答えいたします。
まず物産公社に関しましては、赤字が続く厳しい状況がございました。平成28年度は経営改善計画、5カ年計画を立てまして、前社長を先頭に全社員一丸となって――これは外部専門家の意見も踏まえながら――努力を重ね、同社の経営を立て直しております。結果としまして、2期連続の黒字を達成するという成果を上げております。
以上です。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 翁長知事は基地問題で忙殺する中で、こうしてOCVBあと物産公社、そのほかでかなり私は実績を残したなと思っております。
ちなみに、OCVBの現在県からの委託業務とか補助、予算は年間幾らですか。
○仮議長(狩俣信子) 休憩いたします。
午後5時4分休憩
午後5時4分再開
○仮議長(狩俣信子) 再開いたします。
文化観光スポーツ部長。
○文化観光スポーツ部長(新垣健一) お答えいたします。
平成30年度の決算で申し上げますと、県からの委託、済みません、ちょっと今の中に指定管理を除きましていわゆる事業費ベース、事業に係る委託料は22億2800万余りとなっております。四捨五入しますと22億2900万でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 OCVBが、県からの事業が一番多かったときは幾らでしたか。
○仮議長(狩俣信子) 文化観光スポーツ部長。
○文化観光スポーツ部長(新垣健一) お答えいたします。
24年度の一括交付金以降かなり伸びてきておりまして、済みません。直近の5年間しか今手元にないわけですが、たしか28年度に41億1400万というのが過去最高だというふうに、ここのところでの最高は41億1400万ということでございます。
○赤嶺 昇 休憩お願いします。
○仮議長(狩俣信子) 休憩いたします。
午後5時6分休憩
午後5時6分再開
○仮議長(狩俣信子) 再開いたします。
赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 このように予算が約半分になっていながら、かなり実績を残したということなんですよ。物産公社もしかりでございます。ですから、さっきの県の部長人事、あと職員人事体制については、私は課題が残ったなということを指摘しておきたいと思っています。
(3)、万国津梁会議の意義について伺います。
○仮議長(狩俣信子) 休憩いたします。
午後5時7分休憩
午後5時7分再開
○仮議長(狩俣信子) 再開いたします。
文化観光スポーツ部長。
○文化観光スポーツ部長(新垣健一) お答えいたします。
本県では沖縄21世紀ビジョンの基本理念及び5つの将来像を実現して、新時代沖縄を構築するため有識者等の意見を聴取する万国津梁会議を5分野についてテーマごとに設置するということにいたしております。有識者の方々からいろんな意見を出していただいて、それを政策に反映していくということでございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 この中での米軍基地に関する会議についてお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) お答えします。
米軍基地に関する万国津梁会議では、沖縄の置かれております厳しい状況や国際情勢の変化を踏まえた上で、在日米軍の駐留のあり方、海兵隊を初めとした在沖米軍の駐留の必要性など再点検をする中で、在沖米軍基地の整理縮小に向けた議論を行っていただいているところでございます。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 これは何回開かれて、今人数は何人で、いつまでにこれまとめるんですか。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) 米軍基地に関する万国津梁会議委員は今5名でスタートしております。第1回は5月に開いたところで、第2回を8月上旬、おおむね米軍基地に関する万国津梁会議は3カ月に1回程度の開催ということで、今年度中に4回ぐらい行う方向で今委員と調整をしております。特にいつまでに結論を出すというようなところまではまだ議論をしていないところでございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 今回の議会でこの基地の整理縮小に向けた取り組みで、万国津梁会議と皆さん答えているんですね。その後の質問にも出てくるんですけれども、いつまでにまとめるのかもわからない。新聞を見たら、代替案も出さない。そういった中で、辺野古を阻止するために一生懸命頑張っている現地の方がいる中で、年に4回ペースでこれ私は大変な問題になると思いますよ。いかがですか。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) お答えします。
アメリカからの参加者もいるということで、今、年4回程度やっておりますが、その間に委員同士メール等を使いました情報交換、私どももこういった資料が必要だということであれば、それをあわせて情報共有するような形で、そういった形での情報交換なども行いながら、結論あるいは意見を取りまとめていただけるものというふうに考えております。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 今、メールのやりとりとか、皆さんこの万国津梁会議をまとめたものを日米両政府に突きつけて、これ辺野古をとめ切れるんですか。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) まず、その万国津梁会議でのさまざまな議論を通じまして、県民の目に見える形での基地負担の軽減や平和の緩衝地帯の形成に向けた沖縄の取り組みについて御提言、県の取り組みについて提言を賜ることとしております。また、いただいた提言、御意見につきましては、知事、副知事による調整を経た上で、県の政策や取り組みに反映させてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 年4回という中で、いつまとまるかもわからない。県の思いもよくわからない。人員も本当にこの方向性をせっかくつくったのに、これがやっぱり辺野古新基地をつくらせないために、どのような力を出すかというのは県民は私見ていると思いますよ。
また関連してくるんですけれども、4番の海外沖縄事務所の中で、前回も言ったんですけれども、ワシントン事務所がありますよね。ワシントン事務所の所長は、米国と交渉する能力が必要だと思うんですよ。ちなみにこの所長は、交渉する英語、語学力は持っていますか。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) 米軍との交渉というか、語学力いろいろあるかと思いますけれども、ワシントン事務所長は日常会話は支障がないというふうに考えております。一方で、専門的な語学力につきましては、一緒にいる職員――語学力堪能な職員と一緒に仕事をしていますので、連邦議会あるいは米国国務省、国防省との事務官との意見交換など、支障なく行っているものというふうに考えております。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 これほかから、所長の英語能力については指摘されているんですよ。県三役の皆さん、それについて見解ありませんか。ないんだったら、ないでいいです。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○赤嶺 昇 公室長だったらいいですよ。三役はないんでしょう。じゃ結構です。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 ちなみにワシントンとか、シンクタンクと契約していますよね、ワシントンコア。これ政府も使っているんじゃないですか。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) ワシントンコア社はさまざまな活動をしているということで、政府から受託しているというふうに報告、私どもと契約する際の報告には上がってきております。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 政府が使っているシンクタンクと県が使っているシンクタンク、同じのを使って、これ効果出ますか。これ三役の皆さん、お答えになったらいかがですか。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○赤嶺 昇 答えないんだったら、答えないでいいですよ。
○知事公室長(池田竹州) 一般的にシンクタンクと契約するときには、当然業務上守秘契約を結んでおります。そのような形でシンクタンクがさまざまなそれぞれの事業目的に応じて、いろいろな政府あるいは都道府県市町村あるいは民間の事業を受託して活動しているというふうに考えております。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 こういった問題に答えないというほうが、私は非常に課題だと思いますよ。
(8)番、尖閣諸島についてなんですけれども、知事は撤回されたんですけれども、やはり石垣の皆さんの立場になるとしたら、宮古の方々からすると、やっぱり問題だと思いますよ。
この件について、中国公船がパトロールをしていると。それは間違いということをおっしゃっているんですけれども、これによって中国公船がいわゆるパトロールというんですか、こういう公船が来る比率がふえた場合はこれ誰が責任とるんですか。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) 中国公船の接続水域への入域あるいは領海への侵入については、海上保安庁からも報告は受けております。どのような形で中国側が判断されているかについては、私どもから申し上げることは差し控えたいと思います。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 いや、抗議をしたほうがいいという提案も出ておりましたが、抗議をしないということでしたので、中国公船がふえることを私は懸念しているんですよ。その際に日本政府に対して、改めて知事サイドからやっぱりこの中国公船が我が国の、県の圏域に入るということをやめてもらうということを改めて要請すべきじゃないですか。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) 私どもも尖閣の問題は重要視しております。せんだって、6月22日に河野外務大臣がいらしたときにも、この尖閣問題につきまして要請を行ったところでございます。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 これ、知事が発言を撤回したことに対して、知事公室長が答弁していることが私は問題だと思いますよ。知事いかがですか。
○仮議長(狩俣信子) 玉城知事。
○知事(玉城デニー) 5月31日の定例記者会見における私の発言は、中国公船による領海侵入を許容するものではなく、不測の事態を回避し事態をエスカレートさせないようにとの趣旨であります。尖閣周辺海域が日本の領海ではないとの誤解を与えかねず、尖閣諸島に関する私の認識とも異なるものであることから、発言を撤回しております。
なお、尖閣諸島は我が国固有の領土であるということは日本政府の公式見解であり、沖縄県としても同様に考えており、私も従来からそのことを発言しております。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 そうしたら知事、ぜひとも石垣のほうにもしっかりと行って、議会だけじゃなくて今の考えをしっかり述べたほうがいいと思いますよ。いかがですか。
○仮議長(狩俣信子) 玉城知事。
○知事(玉城デニー) 離島の視察については、できる限り早期に調整をしてお伺いしたいと思います。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 私は離島のことを言っているんじゃないですよ。石垣に行ったほうがいいんじゃないですかと言っているんですよ。
○仮議長(狩俣信子) 玉城知事。
○知事(玉城デニー) 石垣市に、石垣島に参りたいと思います。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 知事、対話とおっしゃるものだから、ぜひともこれ議場じゃないですよ。しっかりと石垣市に行って島に行って、しっかりと誠意を示したほうが私はいいと思っております。
続いて、米軍基地関連についてでありますけれども、辺野古基地建設の進捗状況についてお伺いします。
○仮議長(狩俣信子) 土木建築部長。
○土木建築部長(上原国定) 工事の進捗状況についてお答えいたします。
県としては、埋立承認撤回は有効との立場であり、全ての埋立工事を停止するように求めております。仮に埋立土砂量から進捗率を換算するため、沖縄防衛局に照会したところ、ことし5月末時点において、埋立区域②―1については、必要となる土量に対して6割を超えており、埋立区域②については、必要となる土量の1割以下となっているとの回答がありました。当該回答に基づき、県において埋立承認願書の埋立土量等で試算したところ、埋め立てられた土量の割合は、埋立区域②―1及び②において約18%、事業全体においては約2.8%程度と推定されます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 翁長知事はまさに命をかけて辺野古建設をとめてきた、阻止したと思うんですね。ところが、玉城県政になって進捗状況にもよるんですけれども、どんどん辺野古埋め立てが進んでいるように私は感じているんですね。この件について、県三役から見解はありませんか。
○仮議長(狩俣信子) 謝花副知事。
○副知事(謝花喜一郎) 今、上原土建部長からありましたように、埋立区域の②―1及び②において約18%、事業全体においては約2.8%程度というような形になっております。これまでも翁長県政から引き続いて玉城県政においても沖縄防衛局の対応については、しっかりと行政指導等を行っているところでございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 それでは(2)の、玉城知事就任後の辺野古新基地阻止への実績をお伺いします。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) お答えします。
知事は、安倍首相や菅官房長官等との面談で、埋立工事の中止と対話による解決を繰り返し求めてきました。また、承認取り消しについて沖縄防衛局長が違法に行った審査請求に対する国土交通大臣の執行停止決定に対して、国地方係争処理委員会への審査申し出や国の関与の取消訴訟の提起を行ったほか、行政指導も繰り返し行ってきました。さらに、米軍基地問題に関する万国津梁会議を設置し議論を始めているほか、辺野古新基地建設問題の解決に向けて国民的議論の機運を醸成するため、トークキャラバン・キックオフシンポジウムを行ったところです。加えて、沖縄の過重な基地負担の解消に理解と協力を得るために訪米等も行ったところでございます。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 ですから、先ほど万国津梁会議の話をしましたよね。年に4回、このペースだと、まずくないかということが指摘ですね。トークキャラバン、私はこれ別に否定しませんし、いいことだと思いますけれども、結局辺野古反対のメンバーだけが集まって、トークキャラバンを場所を変えてもこれは広がりは出ないんじゃないかなと私思うんですけれども、何かありますか。
○仮議長(狩俣信子) 謝花副知事。
○副知事(謝花喜一郎) お答えします。
辺野古の問題につきましては、これに限らず全国知事会において地位協定の話ですとか、それから基地負担軽減等についていろいろ議論がなされたというようなことです。そういった中において県民投票の動きを受けてのことですけれども、いわゆる団体から全国の自治体にその意見書が出されたと。それで、今その意見書の可決が相次いでおります。そういった国民的な機運の醸成をこのキャラバンにおいてはしっかりと広げてまいりたいというふうに考えているところです。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 知事、せっかく知事も行かれるんでしたら、私はこの際辺野古の推進派の皆さんも呼んで、堂々と論破したほうがいいと思いますよ。さらには、各新聞社の論説委員も呼んで、中には辺野古推進派とかそういう感じのマスコミもおります。そういう皆さんにも、沖縄県の思いを堂々とぶつけたほうが、国民は注目すると私は思いますよ。いかがですか。
○仮議長(狩俣信子) 玉城知事。
○知事(玉城デニー) そのような御提言も含めて、しっかりと告知やいろいろな提言を行っていきたいと思います。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 ぜひ、辺野古反対・賛成、みんな来たい人はどうぞ来てくださいと、知事が堂々と、この県民投票を受けていろんな民意は出ているわけですから、せっかく県外に行くときには、これもしっかり議論したほうが私は国民は注目すると思います。マスコミ等も呼んで、しっかりと県民の思いをそこでぶつけて、それはもう最終的には国民が判断すると思いますよ。もう一度、答弁いただけますか。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) 今後、全国、5の政令指定都市でトークキャラバンをやる予定にしております。その際には、今議員御指摘の件も踏まえまして、マスコミにつきましてはそれぞれの地域のマスコミのほうを訪問して、何らかの意見交換あるいは取材ができないかというのは、今ちょっと考えているところです。より幅広くできるような形で検討させていただきたいと思います。
以上でございます。
○赤嶺 昇 休憩お願いします。
○仮議長(狩俣信子) 休憩いたします。
午後5時25分休憩
午後5時25分再開
○仮議長(狩俣信子) 再開いたします。
赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 もう一点は、全国に行くのもいいんですけれども、やっぱり宜野湾市長との回数をもっとふやして、宜野湾は宜野湾の課題があるので、先般、松川市長も発言していますので、早急に会って腹を割って話したほうがいいと思いますけれども、いかがですか。
○仮議長(狩俣信子) 玉城知事。
○知事(玉城デニー) 松川市長とも機会を見て話し合いを重ねたいと思います。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 やっぱり足元もしっかりと見て、宜野湾市長ともしっかりと腹を割って話をしてもらいたい。
それから、知事就任と同時に訪米をされたんですけれども、訪米も今回トランプさんがいろんな発言をしていますので、訪米の時期もそろそろ検討してこの時期をやっぱり逃さないほうがいいと思いますけれども、いかがですか。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) 訪米につきましては、今アジアをめぐる情勢、G20もございました。そして、トランプ大統領の電撃的な南北の訪問等もございます。そういったところも踏まえまして後、さまざまな日程を勘案して適切な時期に行えるように急ぎ調整していきたいと思います。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 ぜひお願いしたいと思います。
浦西中学校への米軍機の部品落下についてお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) お答えします。
6月4日にCH53Eの部品であるブレードテープが浦西中学校のテニスコートに落下する事故が発生いたしました。県は、墜落や部品落下事故等、航空機に関連する事故は、県民に大きな不安を与え、一歩間違えれば人命にかかわる重大な事故につながりかねず、あってはならないものと考えております。県は、去る6月22日に河野外務大臣に対し、このような事故が二度と起こらないよう、米軍に対し抜本的な対策を求めるとともに、米軍機は、学校や病院等の上空を飛行しないよう要請を行ったところでございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 米軍に言っても聞かないので、例えばこれヘリサインというのがあって、(資料を掲示) いわゆる防災等に使われるんですけれども、各学校の施設の屋上にこういうふうにこの1周とか、ここの上を飛ぶなというサインを今後検討したほうがいいと思いますけれども、県の見解をお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) お答えいたします。
今私ども、4月に普天間飛行場の負担軽減推進会議、知事と松川市長も出られた後、作業部会を開くということで調整をしております。この作業部会におきましては、今回いわゆる場周経路上の学校あるいは病院等の飛行を基本的に行わないということについて、確認を求めていくつもりでございます。その際に、今議員御指摘のものにつきましても、私どもまだきちっと研究しておりませんので、情報収集してどういった活用ができるのか、そこは少し研究させていただきたいと思います。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 次(3)、米軍車両について、日本の車両と米軍の車両の規制の違いについてお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 知事公室長。
○知事公室長(池田竹州) お答えします。
いわゆる日米地位協定の実施に伴う道路運送法等の特例法によりまして、米軍の軍用トラック等については、自動車の幅や高さ等、自動車の構造に関する規定や車検に関する規定などが除外されているものと認識しております。
以上でございます。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 県警本部長に聞きたいんですけれども、トラックのサイドバンパーについての必要性についてお聞かせ願えますか。
○仮議長(狩俣信子) 警察本部長。
○警察本部長(筒井洋樹) まず道路運送車両法は、これは警察の所管する法令ではございませんので、私のほうから答弁を申し上げる立場にはないんですけれども、道路運送車両法の保安基準を見ますと、「歩行者、自転車の乗車人員等が当該自動車の後車輪へ巻き込まれることを有効に防止することができるもの」というふうに定められていると承知しております。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 知事これ、米軍車両はサイドバンパーついていないんですよ。(資料を掲示) これが日本の車両、サイドバンパー。これは日本の県内でどんどん走っているんですけれども、自転車が走ると吸い込まれたり、巻き込まれるんですよ。この件について、県の見解をお聞かせください。
○仮議長(狩俣信子) 謝花副知事。
○副知事(謝花喜一郎) お答えします。
先ほど公室長からありましたように、この地位協定の実施に伴う道路運送法、その他の特例法によって、幅や高さ、今のサイドバンパーの話もそういった中で、除外されているというようなところがあろうと思います。この件について、議員からも歩行者、自転車等の安全性について、いろいろ懸念が示されたところでございますので、これ米側のほうとも機会をつくってお話をしてみたいと思います。
○仮議長(狩俣信子) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇 これナンバーがないとかいろいろな問題があるんですけれども、もう人命にかかわる問題なので、こういう車が堂々と走っているということは、やっぱり県民にとっては非常に危ないですので、早急に対応をお願いしたいなと思っております。
最後になりますが、浦添市の美咲保育園、この件について、県も少し支援とか――お金の支援じゃないですけれども――子供たちの行き先の支援等を考えたほうがいいと思いますけれども、いかがですか。
○仮議長(狩俣信子) 子ども生活福祉部長。
○子ども生活福祉部長(大城玲子) 美咲保育園の閉園に関する問題につきましては、現在、園と浦添市で、通園している児童の受け入れ先等について鋭意努力されているというのは認識しております。
県としましても、浦添市と連携をして取り組んでまいりたいと思います。
○赤嶺 昇 ありがとうございました。