議会レポート
本会議
新型コロナウィルス 会派代表質問 議事録 令和 2 年 3 月 23 日(月)
令和2年3月23日(月)
未定稿
○赤嶺 昇君 会派おきなわを代表して質疑を行います。
1番目、県内感染者ゼロへの取り組みと対策についてでございますが、3人の陽性患者が最初に出て回復をしたということを聞いております。残念ながら、今回10代の若者が感染したということなんですけれども、ちょっと確認なんですけれども、今回、海外に行かれたということなんですけれども、これは学校が休業しているときに海外に行ったということですか。
○議長(新里米吉君) 休憩いたします。
午前11時1分休憩
午前11時1分再開
○議長(新里米吉君) 再開いたします。
教育長。
○教育長(平敷昭人君) たしか13日に行かれているということですので、これ市町村は特定はできませんが、そのころには県内の市町村ほとんど学校は休業に入っておりましたので、そういうことになると思います。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 今回、休業ってそもそも感染拡大しないためのものだと思うんですよ。教育委員会としては旅行も含めて自粛したほうがいいということは要請しましたか。
○議長(新里米吉君) 教育長。
○教育長(平敷昭人君) 教育委員会の県立学校、また市町村教育委員会の通知の中では、旅行という文面は出ていないんですけれども、休業の趣旨としては感染拡大防止ということですので、基本的には人の集まる場所には行かない、または基本的には自宅で過ごしてもらうということを前提にお願いをしていたところでございます。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 こういうふうに、学校休業という中で海外に行って、これにかかってくるということは大変残念だなと。なおかつ、今回一旦待機求められてますよね。求められたにもかかわらず、これはいわゆる強制力はないというふうには理解はしているんですけれども、羽田から那覇に来る便で乗客って何名ぐらい、どのぐらいの乗客率とその対策についてお聞かせください。
○議長(新里米吉君) 保健医療部長。
○保健医療部長(砂川 靖君) 乗客数については把握しておりませんけれども、この方がいて、その周りの人というものについては、濃厚接触という可能性があるということで、航空会社に住所、氏名等確認しております。この方については本人に連絡行ってますし、最寄りの保健所にもこういう方がいましたので、健康観察よろしくお願いしますというような形の連絡をとっておりまして、今後正式に文書でそういう要請をするという手はずになっております。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 今、新聞でも見たんですけれども、近くに座っていたということなんですけれども、この便に乗った方々には、私は基本的にお知らせするべきだと思うんですよ。乗客全員に、それに乗った方々には情報は行ってないんですか。
○議長(新里米吉君) 保健医療部長。
○保健医療部長(砂川 靖君) 現時点で便名等については公表しておりません。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 私が言っているのは、便名を公表しろと言ってないんですよ。そこに乗った方々に対しては、情報をあげて実際そういう陽性患者が出たということで、経過観察も含めて、それぞれ近くにいたから感染とかということだけではなくて、その便に乗った方々であればこの情報は欲しいと思いますよ。いかがですか。
○議長(新里米吉君) 保健医療部長。
○保健医療部長(砂川 靖君) 蓋然性として、濃厚接触している可能性が高い周りにいた人たちについては、そういう健康観察をとるような手はず整えておりますけれども、そういう可能性が低い一人一人については、今そこまでやることは考えておりません。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 これ皆さんが要するにこの飛行機に乗った方々は知る権利があると思いますよ。これ県三役いかがですか。
皆さん責任者としてそういうことは言わないでいいという発想ですか。
○議長(新里米吉君) 休憩いたします。
午前11時5分休憩
午前11時5分再開
○議長(新里米吉君) 再開いたします。
保健医療部長。
○保健医療部長(砂川 靖君) 実は、感染して搭乗していた方の飛行機内での行動等も確認しながら、どれだけ蓋然性があるのか、それから座席の分布、配席状況がどういうふうになっていたのか、航空会社にも確認しながら、改めてその必要があるのかどうかについては考えてみたいと思います。
○赤嶺 昇君 休憩お願いします。
○議長(新里米吉君) 休憩いたします。
午前11時6分休憩
午前11時6分再開
○議長(新里米吉君) 再開いたします。
保健医療部長。
○保健医療部長(砂川 靖君) 今回感染していた方は、基本的に無症状ということでございますので、蓋然性として考えてみた場合、周りにいた人たちについて健康観察をしていくことで十分かなというふうに考えております。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 県三役の見解をお聞かせください。
○議長(新里米吉君) 謝花副知事。
○副知事(謝花喜一郎君) お答えします。
やはりこの航空機に乗った場合についての対応の仕方ということにつきましては、国のほうから明確な指針が示されていない状況であります。そういった中において、保健医療部におきましては蓋然性の観点から、今人数を、人を特定して対応しているところでございます。
一方で、赤嶺議員が御指摘のように、飛行機で当日移動した方々、自分もその便であったのかどうかということについて不安があるということはおっしゃるとおりだろうと思っております。そういった方々については、ぜひまた保健医療部のほうに問い合わせをしていただければ、県のほうでは該当するかしないか、そういったことについてはお話しをさせていただけるものと思っております。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 搭乗した方々は感染者が出た、この飛行機がその飛行機だったということは知っているんですか。
○議長(新里米吉君) 保健医療部長。
○保健医療部長(砂川 靖君) 知らないと思います。
○赤嶺 昇君 休憩お願いします。
○議長(新里米吉君) 休憩いたします。
午前11時8分休憩
午前11時8分再開
○議長(新里米吉君) 再開いたします。
保健医療部長。
○保健医療部長(砂川 靖君) 感染の蓋然性、濃厚接触者に該当する可能性は低いとは思いますけれど、当時の座席の状況とかそういったのを航空会社に確認した上で必要があればそういう連絡をするようにしたいというふうに考えております。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 必要があればって、誰が判断するんですか。
○議長(新里米吉君) 保健医療部長。
○保健医療部長(砂川 靖君) この方が移動していなければ、特に2メーター以上離れている場合には、感染の可能性は低いというふうに思われます。それと、無症状だったわけですよ。そういった状況も鑑みながら搭乗していた乗客の皆様個々に問い合わるかどうかというのについては、少し時間をかけて検討させていただきたいと思います。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 もう一回聞きますよ。
これで感染者が出た場合、皆さん責任とれますか。
○議長(新里米吉君) 休憩いたします。
午前11時9分休憩
午前11時10分再開
○議長(新里米吉君) 再開いたします。
保健医療部長。
○保健医療部長(砂川 靖君) 状況確認しながら、航空会社とも相談しながら、そういう感染する蓋然性が高いというようなことであれば、搭乗していた方々全てに情報提供した上で、最寄りの保健所についても連絡することは考えたいということでございます。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 当然、飛行機に乗られた方はわかりませんよ。そうすると、近くにいようがいまいがやっぱりそういうこともあったので、それぞれ今後熱が出るかもしれないということも含めて注意してくださいということを促すことは、私は大事だと思いますよ。もう一度。
○議長(新里米吉君) 保健医療部長。
○保健医療部長(砂川 靖君) 状況確認した上で、健康観察の契機が与えられるような措置はとりたいというふうに考えております。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 あと県経済への影響についてお聞きしますが、旅行社によっては職員を休業してもらっているところがあるんですけれども、休業している人数というのを把握していますか。
○議長(新里米吉君) 商工労働部長。
○商工労働部長(嘉数 登君) お答えいたします。
休業している方の人数については把握しておりません。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 これ早急に把握するべきだと思いますが、いかがですか。
○議長(新里米吉君) 休憩いたします。
午前11時11分休憩
午前11時11分再開
○議長(新里米吉君) 再開いたします。
商工労働部長。
○商工労働部長(嘉数 登君) 可能な限り早急に調査したいというふうに考えております。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 新卒で今度入社する方々がいわゆる入社がおくれるという実態も聞いておりますが、これは把握していますか。
○議長(新里米吉君) 休憩いたします。
午前11時12分休憩
午前11時12分再開
○議長(新里米吉君) 再開いたします。
商工労働部長。
○商工労働部長(嘉数 登君) お答えいたします。
その数字についても現時点では把握しておりません。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 私はそこをちゃんと――もう既に企業名が出ているところもあって、あと新卒で本来採用されるべき方々がおくれた場合に、これが何カ月かとなったときに生活が苦しくなると思います。そのあたりはどうお考えですか。
○議長(新里米吉君) 休憩いたします。
午前11時12分休憩
午前11時13分再開
○議長(新里米吉君) 再開いたします。
商工労働部長。
○商工労働部長(嘉数 登君) お答えいたします。
議員御指摘の件は、採用内定後やむを得ず採用を延期を行う場合と、そういった場合に該当するかと思いますけれども、この場合においても事業主の一方的な変更はこれ認められないということになっておりまして、変更理由を説明の上採用内定者の同意が必要となってくると。また、入社日は変更しないものの、事業主の都合により休業させて自宅待機などの実際に就業させない場合には、その期間について労基法26条に定める休業手当というものを支払う必要があるというふうになっております。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 その対策をしっかりとやっていただいて、それから休業している方々、今サービス残業いわゆる観光関係は休業してもらっている一方で、土木建設業者、あと介護の分野は人手不足なんですよ。一定期間をそこに振り向けてマッチングをさせていくということは県として検討すべきだと思いますけれども、いかがですか。
○議長(新里米吉君) 商工労働部長。
○商工労働部長(嘉数 登君) お答えいたします。
まず、休業中の方についてですけれども、国においては新型コロナウイルス感染症の影響によって、事業の縮小を余儀なくされる事業主が休業等によって労働者の雇用維持を図る場合に、休業手当や賃金の一部を助成する雇用調整助成金を実施しております。県におきましても国の緊急対策と連動し、雇用調整助成金の支給を受けた事業主に対して、休業手当等の自己負担分の一部を助成することとしており、国と関係機関との調整が整い次第実施に移してまいりたいというふうに考えております。
また、県におきましては、今般の新型コロナウイルス感染症に対する緊急対策としまして、沖縄県融資制度の中小企業セーフティネット資金について融資枠の拡大や手続の簡素化など、各種支援策の拡充を行うこととしており、例えば入社待ちで雇用の空白期間が生じないよう、県民の雇用を守る観点から雇用調整助成金の活用を促すとともに経済団体へも要請を行っていきたいというふうに考えております。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 県は地元企業優先発注はやっていると思いますけれども、今回は改めて地元企業をしっかりと支援するということは大事だと思いますけど、この件についてお聞かせください。
○議長(新里米吉君) 商工労働部長。
○商工労働部長(嘉数 登君) お答えいたします。
県では県内企業の育成強化を図るため、県内企業の優先発注及び県産品の優先使用基本方針を定めまして、県内企業の受注機会の確保に努めているところでございます。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、県経済は観光客の減少に伴う県内消費の落ち込みや、県産食材の急激な需要減少など厳しい状況にあるというふうに考えております。特に、県産農林水産物の地産地消や県産品の的確な使用を促すことが県内企業を下支えする上でも重要であるというふうに考えております。そのため、農林水産部で実施している県産牛乳や花卉等の消費拡大キャンペーンに加えまして、商工労働部におきましても県産品の需要喚起を促す取り組みを検討しており、令和2年度当初予算の活用を図るか必要に応じて追加の予算の編成についても検討してまいります。こうした取り組みを通しまして、県内中小企業者の事業運営を支えていきたいというふうに考えております。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 今、政府でもいわゆる経済対策でいろいろ検討しているところなんですけれども、私は今思い切って沖縄県として政府に対して当面消費税をゼロにするということを求めたほうがいいと思いますけどいかがですか。
○議長(新里米吉君) 総務部長。
○総務部長(金城弘昌君) お答えします。
新型コロナ感染症で経済への影響が出ているということで、消費税についても緊急対策として国会において消費税率の引き下げ等について現在議論がなされているというふうに聞いております。国においては、現段階では消費税に関する対策を考えているわけではないとの報道等ありますけれども、これにつきましては引き続き国の動向をしっかり注視していきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 これ部長が答弁しているんですけれども、政治的な話だと思いますけれども、知事いかがですか。ゼロを明確に求めるのも私は一つのチャンスだと思いますよ。いかがですか。
○議長(新里米吉君) 玉城知事。
○知事(玉城デニー君) 消費税をゼロにする、それを求めていくということ、事業者においてもさまざまな影響が及ぶであろうということなども考えつつ、国の動向を注視してまいりたいと思います。
○議長(新里米吉君) 赤嶺 昇君。
○赤嶺 昇君 今は慎重な対応なんですけれども、私は明確にこれを求めて沖縄県から、この感染者も今後はゼロに近い形で求めていくと、その消費税ゼロもしっかりと推移を見るということじゃなくて、沖縄県の考え方としてですよ。今これは国会でも与野党関係なくやるべき大事な取り組みだと思いますけれども、もう一度見解をお聞かせください。
○議長(新里米吉君) 玉城知事。
○知事(玉城デニー君) 県においては新型コロナウイルス感染症等に対する緊急対策を先般、発出をさせていただきました。県民向け企業生産者向けの状況、そして中長期的には県内経済、観光などの需要回復に向けた取り組みなどについても予算を含めた内容等についてお示しをさせていただいておりますが、これから国の緊急対策と連動し、県のとり得るあらゆる対策を迅速に切れ目なく進めてまいりたいと思います。